こんにちは、ファイナンシャルプランナーの大仏くんです。
今日のテーマは「住宅ローン金利」。
ほとんどの方にとって、家の購入は初体験だと思います。
ローンの金利なんてさっぱりなのは仕方ありません。
とはいえ、ローンは人生のかなり長い期間付き合っていくもの。
自分にあったものを選びたいところ。
まずは金利の種類と特徴を把握しましょう。
ゆりかごLINEご登録で
子育てに役立つ無料プレゼント
もくじ
住宅ローン金利の種類
住宅ローンには3つの金利があります。
- 固定金利
- 変動金利
- 固定金利選択型
それぞれ見ていきましょう。
固定金利とは?
固定金利は、申込時の金利が返済終了までずっと同じローンのこと。
代表的なものに「フラット35」などがありますね。
フラット35についての詳しい解説は、また別の記事で解説します。
固定金利のメリット
メリットは大体こんなところです。
- 資金計画が立てやすい
- 金利が変わらない安心感
人生には住宅購入以外にも、必要な資金が色々あります。
教育資金、子供の結婚、老後の生活などなど。
それぞれ計画的に準備したいところですが、教育資金を貯めている途中で「ローンの金利が上がりまくってそれどころじゃない!」となったら大変ですよね。
金利がずっとおなじであれば、ローンに資金計画を邪魔されることはなくなります。
固定金利のデメリット
- 金利が高い
- 市場の金利が下がっても関係ない
計画が立てやすい代わりに、申込時の金利が高いというデメリットがあります。
変動金利なら1%でよかったのに、固定だと2%なんてことになります。
金利が倍違えば、支払う利息も倍です。
そして、世の中の金利が下がったとしても、申込時の金利のままなので関係ありません。
変動金利を選んだ友人が「いやー、金利が下がって助かってるよー!」と言ってても、ふーんと聞き流すことになります。
変動金利とは?
変動金利は、市場の金利に応じて金利が変動していくローンのこと。
変動は固定よりも付き合い方が難しいローンです。
その分、使いこなせればメリットもありますよ。
変動金利のメリット
- 金利が安い
- ずっと低金利なら最高
申込時の金利は固定よりも断然安いです。もちろんそれが変動するわけですが、ずっと低金利のまま推移する可能性だってあります。
そうなれば、支払い総額の差は圧倒的に安くなるでしょう。
変動金利のデメリット
- 金利が上がるかも
- 金利は半年で見直し。でも返済は5年で見直し
①
金利が変動し、固定金利を上回ってしまうことは十分にあり得ます。
対策としては、金利が大きく上がってしまう前に
- 固定金利に借り換える。
- 繰り上げ返済しちゃう。
- 上がっても大丈夫なくらい資金に余裕を持つ。
といった手段があります。
上手くできれば良いですが、借り換えにもお金はかかるし、余裕を持てるなら持ちたいわ!という方もいるでしょう。
②
「金利は半年で、返済は5年で見直し」の問題点は、
- 金利がどんどん上がっても返済額がかわらないので、月々の返済のほとんどが利息になってしまうこともある。
ということです。
元金がなかなか減らないのですから、たまったもんじゃないですよね。
35年ローンを組んでても、予定より元金が減ってないのですから、35年で返し終わらないですよね。この余ってる分はローン期間が終わるタイミングできっちり請求されます。
逆に、5年ごとの返済見直しのタイミングでどんな返済になるのか事前に予想できるというメリットもあります。
「次の返済見直しまでに繰り上げ返済しちゃうか」
「今のうちに固定に切り替えておくか」
という判断が出来ます。
固定金利選択型とは?
固定金利選択型は、最初が固定金利で、固定の期間が終わると「固定」か「変動」か選択できるローンです。
最初の固定金利の期間は、3年、5年、10年など選ぶことができますよ。
固定金利選択型のメリット
- 一定の期間だけ固定できる
例えば、
「子供の教育資金がかかるタイミングはより確実な計画を立てたい」
「その後は自分で自由にお金を動かしたい」
ということができますね。
固定金利選択型のデメリット
- 固定期間は金利が高い
まぁこれは固定金利のデメリットと同じですね。
どれを選べばいいの?
それで結局どれがいいピヨ?
固定金利型がおすすめな人
- 心配したくない。
- 安定した計画を立てたい。
①心配したくない
金利がいちいち気になっちゃうとか、心配になっちゃう人は変動よりも固定が良いかも知れません。
最初に「これで払っていくんだ!」と覚悟を決めてしまえばそれで終わりですから。あとでとやかく考えるのも面倒だという方も、これくらいの金利のものなんだと割り切ってしまった方が精神的には楽です。
それに今はそんなべらぼうに高くはないですから。
②安心した計画を立てたい
変動にして返済額が変われば、収支計画をいちいち見直さないといけません。
ぎりぎりの収支でやっている方はどこか切り詰める必要が出てくるでしょう。
固定にはそれがありません。最初に決めた項目をしっかり守っていけばいいのです。
変動金利型がおすすめな人
- 資金に余裕がある。
- 繰り上げ返済ができる。
- 切り替えの判断ができる。
①資金に余裕がある。
金利がおそろしく上昇しても、月々の支払がちゃんと耐えれる方という意味です。
②繰り上げ返済が出来る。
金利が下がっているときに、「今のうちに返しちゃおう」とまとめて返せる方。
金利の見直しは2年、返済額の見直しは5年ごとですから、返済額の見直し前にどういった返済になるのか予測はつけられます。
こういう方は金利が下がっているときのメリットを十分に得る事が出来ますね。
③切り替えの判断が出来る。
金利がこれからガンガン上がっていきそうだという時に、「今のうちに固定金利に切り替えちゃおう」という判断が出来る方。
固定金利選択型がおすすめな人
- 一時的に安定した計画を立てたい
一時的にというのは、例えば、
「子供の教育資金がかかるうちは計画的に貯蓄をしておきたい。子供の手が離れてからは、自分の為にお金を勉強し運用などにもチャレンジしたい。」
という方は固定金利選択型が良いかも知れません。
まとめ
住宅ローンの金利は、基本的には今日解説した3つから選ぶことになります。
どれが良い悪いではなく、あなたのライフプラン、ご家族の気持ちに寄り添った選択をしましょう。
そして、一度決めたならクヨクヨ悩まないことです。
「やっぱり固定にしておけばよかったかな・・・?」
気持ちはわかりますが、今大事なのは過去の選択に悩むことではありません。
家やローンと、これからどう付き合っていくかです。
金融の世界はプロだってどんでん返しを食らってきた世界です。
結果として当たってた人が、「ほら当たったでしょ」と言っているだけです。
「こんなに土地が下がるなら別の場所にすればよかった・・・」
「地震にあうなら・・・」
「離婚するんだったら・・・」
「病気で住めなくなるなら・・・」
切りがありません。
どちらが間違いとかではないのです。
悔いのない選択をしましょう。
ゆりかごLINEご登録で
子育てに役立つ無料プレゼント